働き方関連法案が可決した件
今日、6月29日。働き方関連法案が参院で可決し、いよいよ政府による「働かせ放題」、「残業代ゼロ」が現実味を帯びてくることになりました。
これまでも何にも国民のためにもなっていないのに、望んでもいないのに、議論も尽くされてないのに、無理やり法案が強行可決されています。これが本当に民主主義かと疑ってしまいます。
その可決の前、24日。大地震の被害があった大阪にいたのですが、被災したにもかかわらずその働き方関連法案についてのリーフレットを配る活動をしているのをなんばで目撃しました。
なんで被災した土地の人たちがこんな心配をしなければならないのか。被災した人たちを助けることが優先なのに、それもせずに自分らの都合のいい法案を優先する…。どんな政府だよ。このままでは日本はデストピアに成り下がる。これで先進国とか笑わせる。
なんばでもらったリーフレット。AEQUITASの「働き方改革の秘密」。
とりまとめのない内容だけども居ても立っても居られないので続けて更新しました。
ちなみにそれに関連して今住んでる近くの三島駅でデモしてる人たちのところに行って、少しですが話をしてきたり、多めにもらったリーフレットを渡したりしてきました。
ありがとうございました、大阪のAEQUITAS。三島の方々。
今年も実施中③〜慰霊の日を超えて〜
ピースあいちで開催中の「辺野古と高江のたたかい〜本土では見えないほんとうの姿〜」も終盤戦です。慰霊の日を迎えた6月23日に最後の展示替えをしました。
7月7日で最後なので、見に来ていただければと。
また、23日には講演会と朗読会が開催され、雨の降る中多くの来館者に参加してもらえました。
特に大学生の参加が目立ち、印象に残りました。
毎年更新してますが、この6月23日は沖縄では「慰霊の日」といい、1945年の沖縄戦で犠牲になった人たちを慰霊し、平和を考える日になっています。今年は闘病生活後に知事として参加した翁長知事と平和の詩を読んだ女の子が大きく話題になっています。
まず、翁長知事はガンの闘病を終えた後ということで、以前よりも痩せていました。そんな中での式典参加と式辞。そんな姿はいつまでも沖縄での平和の想い、在日米軍基地を押し付け続ける日本政府に対する憤りを持って立ち続けるという決意が現れていました。
しかし、心無い人はその姿をあざ笑ったり、罵倒したりしているそうです。真剣な人の想いを踏みにじる神経の持ち主は、タチが悪いと思います。
踏みにじるといえば、慰霊の日の約一週間前のこと。名古屋ではこんな催しが栄で行われていました。
「平和とジュゴンを守るコンサート」という、辺野古の新基地反対運動をしている人たちを支援するための、そして辺野古で起こっていることを考えてもらうためのコンサートです。
このコンサートの反対側で若者たちによる路上ライブが始まろうとしていた時間帯からコンサートを見始めたのですが、路上ライブをする前に若者たちはコンサートの関係者と話をしてから路上ライブを始めていました。
その際、お互いを邪魔しないような感じでコンサートと路上ライブを行なっていたので、どうやら話の内容はその配慮についた話していたようでした。「お互い配慮し合ってていいなあ…」と思っていたら、やかましい音を出して栄の道路を走る黒い車が…。
コンサートや路上ライブをしている人たちがお互いを尊重してパフォーマンスしてるのに、それをぶち壊す輩がいて、気分が悪くなりました。以前沖縄のキャンプシュワブの座り込みをしていた人たちに対して、罵声を浴びせたような輩が名古屋でもかよと…。
話を沖縄の慰霊の日についてに戻すと、その日には沖縄県独自に行なっている「平和メッセージ」という行事で大賞を取った詩や作文を読むというプログラムが行われます。
詳しい内容はネットにも出てるのでここではあげませんが、その作品を読んでいる女子生徒をまともに見れない安倍首相の写真があり、「何のために沖縄の慰霊の日の式典に参加したんだ安倍氏は?」と疑問を持ちました。
元々、安倍政権が沖縄と向き合う気がないのは自明なことなのですが、それでもアピール目的で慰霊の日の式典に参加するという発想、そしてそうすれば沖縄は問題ないと見下してるのが、よく分かるからです。
いずれにしろ、今年の慰霊の日も安倍政権が沖縄に寄り添う気がないこと、そして以前以上に沖縄のことを発信しなければと思う日になりました。
今年も実施中
今年も戦争と平和の資料館ピースあいちで沖縄に関する写真展を開催してます。タイトルは…
「辺野古・高江のたたかい〜本土では見えないほんとうの姿〜」
です。
ほぼ毎年この時期に開催しているこの写真展。今年も辺野古のキャンプシュワブのゲート前で座り込みしている方々の協力を得て開催してます。
特に辺野古での座り込みについては昨年、心無い報道により、沖縄ヘイトに拍車がかかり、本土ではきちんと報道されなくなっているのが現状になっています。
その報道がされていた昨年はこの写真展の準備もあり、現地へ足を運んでいたのですが、その歪んだ報道とそれまでの工事の強制とが混ざったことでより座り込みをしている方々のたくましさなどを垣間見ることができました。
5月29日(火)から7月7日(土)までピースあいち二階にて、開催しています。ちなみに今回は多くの写真を展示する関係もあり、不定期での展示替えも実施する予定です。
見る度に変わる展示になりますので、ぜひ見に来て欲しいと思います。
そして、6月2日(土)にはピースあいちにて13時半から『標的の島 風かたか』の上映会とトークイベント、23日(土)には沖縄慰霊の日の講演会と朗読イベントを開催しますので、こちらも合わせてどうぞ。
ブログ久々更新…。
あえての3.12
東日本大震災から7年。今回は3.11には間に合いませんでしたが、ブログを更新したいと思います。
3.11の前日、俺は自分の関わっているピースあいちという資料館での企画を行いました。
「福島原発事故ー避難者の報告と訴え」というトークイベントです。ここでは、福島原発事故により、福島から愛知に避難をした人を呼んで話をしてもらいました。
そこでは二人の方に話をしてもらいました。一人は福島市から避難してきた教師をしていた女性の方、もう一人はもともと福島原発の関係施設で働いていた、小高から避難した男性の方でした。
女性の方は福島原発から離れていた福島市で被災したということから、徐々に事故の影響が現れ、避難に至る経緯を中心に話をしてくださいました。避難するとなった時に「避難できるところがある人はいいよね?」と同僚に言われたこと、そして子どもたちの未来のために避難を選択したことと、日常生活から一転した生活のことを知りました。
男性の方は福島での地震、原発事故によって発生した「行き先の決まらない避難生活」の大変さから、除染にまつわる杜撰さや現状について話されていました。現地へ行って、その話を聴いていたのもあって、より根深い問題になっているということを改めて痛感しました。
それよりも気がかりなのは福島や震災への関心具合でした。
同じ会場の別角度から撮った写真ですが、上のものとはまるで雰囲気が違うと思います。
宣伝不足や講演企画だけだったというのもありましたが、かつての福島関連企画に比べて参加人数は減っているなと。
もっと工夫する必要はあると思いますし、少しでも関心の持ってくれる人がいることもいいことではあるのですが…。
その後、その足で大阪京橋で行われたデモにも参加しました。
森友学園問題の書類改ざんで急遽開かれたデモらしいですが、多くの人が集まっていました。「誰のための政治やねん」が強烈に印象に残りました。
国税庁長官佐川氏が辞任したことでまた風向きの変わった政局に柔軟に対応する大阪の関心の高さにも驚きました。
橋下政権以降、大阪はあらゆる面で苦境、劣化、そして差別が横行するようになりましたが、そんな中でもこれだけの人たち。
今回の講演企画とデモ参加を通じて活かせたらいいなと思います。
福島のいま②〜飯館村の今〜
そこは今、「原子力」に依存しているかのような現状がありました。
避難指示区域だったのが2017年3月に解除されつつある飯館村には多くのフレコンバッグが置かれたままです。これは、フレコンバッグの処理をすると得られるという交付金を飯館村が利用しているからだと言われています。
フレコンバッグの処理で得た交付金は、道の駅や学校などの、いわゆる「ハコモノ」に使われています。それぞれ何十億もかけているものばかりです。
しかし、避難解除がされつつあるにも関わらず、飯館村にいる多くの人は市の職員か、建設業関係者ばかり…。
今後、交付金がなくなった場合、こういった政策をどうやって担うつもりなのでしょうか??原発事故があって、再稼働云々やフレコンバッグの処分場が問題になっていますが、こうした「フレコンバッグ依存型」の行政もあるのです。
かつてのように日本一の農村には戻れないかもしれないです。しかし、その「フレコンバッグ依存型」から脱出しようという兆しも見られました。
除染した土地は農地として使うのは難しいため、「太陽光発電所」として活用もされているようです。
復興と一言で言っても、それでは片付けられない現状を飯館村で見たように思いました。