ぴーすみゅーじあむへの足跡

このブログは自分の旅行した先で行ってきた戦争と平和についての博物館のことや自分の知った戦争と平和についての博物館の情報についてアップするマニアックなブログです。

今年も実施中③〜慰霊の日を超えて〜

ピースあいちで開催中の「辺野古と高江のたたかい〜本土では見えないほんとうの姿〜」も終盤戦です。慰霊の日を迎えた6月23日に最後の展示替えをしました。


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7月7日で最後なので、見に来ていただければと。

また、23日には講演会と朗読会が開催され、雨の降る中多くの来館者に参加してもらえました。

特に大学生の参加が目立ち、印象に残りました。


毎年更新してますが、この6月23日は沖縄では「慰霊の日」といい、1945年の沖縄戦で犠牲になった人たちを慰霊し、平和を考える日になっています。今年は闘病生活後に知事として参加した翁長知事と平和の詩を読んだ女の子が大きく話題になっています。


まず、翁長知事はガンの闘病を終えた後ということで、以前よりも痩せていました。そんな中での式典参加と式辞。そんな姿はいつまでも沖縄での平和の想い、在日米軍基地を押し付け続ける日本政府に対する憤りを持って立ち続けるという決意が現れていました。


しかし、心無い人はその姿をあざ笑ったり、罵倒したりしているそうです。真剣な人の想いを踏みにじる神経の持ち主は、タチが悪いと思います。



踏みにじるといえば、慰霊の日の約一週間前のこと。名古屋ではこんな催しが栄で行われていました。

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「平和とジュゴンを守るコンサート」という、辺野古の新基地反対運動をしている人たちを支援するための、そして辺野古で起こっていることを考えてもらうためのコンサートです。

このコンサートの反対側で若者たちによる路上ライブが始まろうとしていた時間帯からコンサートを見始めたのですが、路上ライブをする前に若者たちはコンサートの関係者と話をしてから路上ライブを始めていました。


その際、お互いを邪魔しないような感じでコンサートと路上ライブを行なっていたので、どうやら話の内容はその配慮についた話していたようでした。「お互い配慮し合ってていいなあ…」と思っていたら、やかましい音を出して栄の道路を走る黒い車が…。



コンサートや路上ライブをしている人たちがお互いを尊重してパフォーマンスしてるのに、それをぶち壊す輩がいて、気分が悪くなりました。以前沖縄のキャンプシュワブの座り込みをしていた人たちに対して、罵声を浴びせたような輩が名古屋でもかよと…。




話を沖縄の慰霊の日についてに戻すと、その日には沖縄県独自に行なっている「平和メッセージ」という行事で大賞を取った詩や作文を読むというプログラムが行われます。

詳しい内容はネットにも出てるのでここではあげませんが、その作品を読んでいる女子生徒をまともに見れない安倍首相の写真があり、「何のために沖縄の慰霊の日の式典に参加したんだ安倍氏は?」と疑問を持ちました。


元々、安倍政権が沖縄と向き合う気がないのは自明なことなのですが、それでもアピール目的で慰霊の日の式典に参加するという発想、そしてそうすれば沖縄は問題ないと見下してるのが、よく分かるからです。



いずれにしろ、今年の慰霊の日も安倍政権が沖縄に寄り添う気がないこと、そして以前以上に沖縄のことを発信しなければと思う日になりました。