悟った俺の宿命??〜エンターテイメントでさえもかよ〜
タイトルがオーバーですが、そうせざるを得ないですよ。
今週ついに共謀罪の法案が法務委員会で強行採決され、衆議院本会議に通されることになりました。
その頃俺は兼ねてからのプライベートな旅行に行ってた訳なのですが、今回の目的はブログの題材とは全く関係ない所へ行くことだった…
はずなのに、ここまでかよと思わされました。どうやら平和問題と俺とはオフがないらしいですわ。
今回、本来の目的は大阪へエンターテイメントを楽しみに行くことでした。
よしもと✖️そとばこまちのコラボ芝居
『おりょう』
この芝居はもともと関西で活躍する劇団「そとばこまち」が公演していた芝居でした。
今回は、よしもととコラボしての芝居を上演する、というものでした。*1
この芝居に、お笑いコンビ・ミサイルマンの岩部彰さん、矢野・兵動の矢野勝也さん、
そしてわたくしの永遠の神推し・福本愛菜*2さんが出演するとのことで足を運んだわけですね。
内容は坂本龍馬暗殺に纏わる、幕末から明治までの生き抜く人達の話。
演じてる方々の演技や殺陣、ダンス、そしてよしもとも関わっているということでお笑いもという、普通の演劇の枠に収まらないスタイルの芝居だったのですが…
そこで描かれた内容があまりにも今の日本に強く投げかけるものがあり過ぎだった。
ネタバレになるので全ては明かせませんが…
この芝居で坂本龍馬を演じた岩部さんが、日本に向けて叫びながら死んでいくというシーンがあるのですが、
日本に対して「目覚め」を、そして未来を真剣に考えることを訴えるものだったのです。
観ていた俺はこれがかなり突き刺さりました。
共謀罪を始めとした、国民の権利を制約するような法律を民主主義とは真逆な強行採決で決める政府
大臣としての資質を疑いたくなる失言や言動を乱発する閣僚
これらの動向を真剣に報道しない「暇」*3なマスコミ
何も考えずにただただお気楽に政権支持する大半の人々
今の日本が龍馬の理想とは真逆としか思えなかったからです。
15年戦争の悲劇を経たはずの日本が戦前の状況、下手すればそれ以下の世の中になっていく…
戦争体験を継承する活動をしてる俺からすればかなり堪えました。
龍馬(役)とはいえ、そのセリフに込められたこの真剣な問いに応えることができてない現状…
悔しいし、悲しいし、情けない…。
「おりょう」を観た後、居ても立っても居られなかったので、合間を縫って参加したのが大阪・京橋でのデモ運動。
「おりょう」の夜の部を先約してたため、開始前から最初の方のスピーチしか参加できてませんが、共謀罪への危機感を持つ人たちがこうして活動してることに喜びを感じました。
まあ、「おりょう」観た後だったのが一番大きいですが。
ここでも未来の子供たちのために共謀罪や政権のあり方に反対していきたいということをスピーチしている方がいました。
やはりここに繋がってくるんだということをさらに感じました。
翌日はなんばのアイドルグループ・NMB48のチームN公演を観る機会を得たのでそれにも行ったのですが…
見た公演のタイトルは「目撃者」というのだったのですが、この公演の最初の曲も「目撃者」だったのです。
この歌詞を公演後調べてみた結果…
この「目撃者」という歌はざっくり言うと
過ちや悲劇を逃げずに伝えていきたいという想いが込められたもののようでした。その題材でデモ運動を使っているという。
これを聞いた時またガックリきました。
ここでもかよと。
この「目撃者」の歌詞と真逆、真実や悲劇から逃げている今の日本のあり方を問われている気がしたからです。
それに対しても応えることができてない現状をさらに突きつけられました。
この数日でここまで今の日本の問題と向き合わなければならない、エンターテイメントを2度もみる羽目になるとは思いませんでした。
俺自身、つくづくこういうのとは縁が切れないようです。
だから、思った。
共謀罪が成り立とうが、戦争体験者の想いを歪める輩がいようが…
絶対諦めないことを。
それにしたって、芝居やアイドルのイベントでも平和問題や政治問題から逃げられないとか、本当にどんな星の下に生まれてんだよ、俺は。