あえての3.12
東日本大震災から7年。今回は3.11には間に合いませんでしたが、ブログを更新したいと思います。
3.11の前日、俺は自分の関わっているピースあいちという資料館での企画を行いました。
「福島原発事故ー避難者の報告と訴え」というトークイベントです。ここでは、福島原発事故により、福島から愛知に避難をした人を呼んで話をしてもらいました。
そこでは二人の方に話をしてもらいました。一人は福島市から避難してきた教師をしていた女性の方、もう一人はもともと福島原発の関係施設で働いていた、小高から避難した男性の方でした。
女性の方は福島原発から離れていた福島市で被災したということから、徐々に事故の影響が現れ、避難に至る経緯を中心に話をしてくださいました。避難するとなった時に「避難できるところがある人はいいよね?」と同僚に言われたこと、そして子どもたちの未来のために避難を選択したことと、日常生活から一転した生活のことを知りました。
男性の方は福島での地震、原発事故によって発生した「行き先の決まらない避難生活」の大変さから、除染にまつわる杜撰さや現状について話されていました。現地へ行って、その話を聴いていたのもあって、より根深い問題になっているということを改めて痛感しました。
それよりも気がかりなのは福島や震災への関心具合でした。
同じ会場の別角度から撮った写真ですが、上のものとはまるで雰囲気が違うと思います。
宣伝不足や講演企画だけだったというのもありましたが、かつての福島関連企画に比べて参加人数は減っているなと。
もっと工夫する必要はあると思いますし、少しでも関心の持ってくれる人がいることもいいことではあるのですが…。
その後、その足で大阪京橋で行われたデモにも参加しました。
森友学園問題の書類改ざんで急遽開かれたデモらしいですが、多くの人が集まっていました。「誰のための政治やねん」が強烈に印象に残りました。
国税庁長官佐川氏が辞任したことでまた風向きの変わった政局に柔軟に対応する大阪の関心の高さにも驚きました。
橋下政権以降、大阪はあらゆる面で苦境、劣化、そして差別が横行するようになりましたが、そんな中でもこれだけの人たち。
今回の講演企画とデモ参加を通じて活かせたらいいなと思います。