福島のいま②〜飯館村の今〜
かつて日本一の農村とうたわれた土地、飯館村。
そこは今、「原子力」に依存しているかのような現状がありました。
避難指示区域だったのが2017年3月に解除されつつある飯館村には多くのフレコンバッグが置かれたままです。これは、フレコンバッグの処理をすると得られるという交付金を飯館村が利用しているからだと言われています。
フレコンバッグの処理で得た交付金は、道の駅や学校などの、いわゆる「ハコモノ」に使われています。それぞれ何十億もかけているものばかりです。
しかし、避難解除がされつつあるにも関わらず、飯館村にいる多くの人は市の職員か、建設業関係者ばかり…。
今後、交付金がなくなった場合、こういった政策をどうやって担うつもりなのでしょうか??原発事故があって、再稼働云々やフレコンバッグの処分場が問題になっていますが、こうした「フレコンバッグ依存型」の行政もあるのです。
かつてのように日本一の農村には戻れないかもしれないです。しかし、その「フレコンバッグ依存型」から脱出しようという兆しも見られました。
除染した土地は農地として使うのは難しいため、「太陽光発電所」として活用もされているようです。
復興と一言で言っても、それでは片付けられない現状を飯館村で見たように思いました。