福島へ三度訪問・飯舘村の章②~ハコモノ行政の話再び、なのだが…~
以前福島の訪問をテーマにしたブログを書いたとき、
飯舘村は「フレコンバッグ」の管理と処理に関する交付金を使って、道の駅「までい館」や新村役場などを新たに建設する
というハコモノ行政を行なっているということを書きました。
避難解除が始まってほぼ2年経った2020年1月現在、利用されてこそいますが、それが十二分に活かされてるとは言えない状態でした。なぜならば…
ハコモノ行政で新たに建てられたもの以外は未だにそのままになっているものが多く、寂しい景色がほとんどだからです。
帰還してくる住民のこともあるのでしょうが、帰還が始まって2年、放射能汚染が発覚してから9年…。「復興」というには断片的過ぎるのが現実だと思わされました。
しかし、そんな中でも新たな一歩を踏み出そうというのも垣間見れました。
農村としてやり直すのが難しいということで、飯舘村のいろんなところに設置されたソーラーパネル。汚染された農地を使った、新たな飯舘村の産業です*1。
原子力に頼らない新たな発電方法の導入は、事故を経た反省と教訓をいかした福島らしい一面ではないかと思いました。
そして、今振り返れば世界の問題になっている「コロナウイルス」にも対応できるかも?な施設も建設していました。
放射能汚染のリスクを減らして、子どもが安全に遊べるようにと、2020年夏に完成を目指して建設中とのことでした。
もともとは放射能汚染への対応だったものが、まさか今の「コロナウイルス問題」にも対応する可能性のある施設になるかもとは、撮影当時は思いませんでしたが…
かつては「ハコモノ行政で迷走しているのか?」と思った飯舘村の印象でしたが、この訪問で少しでも復興に向かって、帰還した住民が生活できるようにしているかなという印象に変わりました。
とはいえ、何十億は使い過ぎとは思いますが…。
そして、今の「コロナウイルス問題」にも繋がってきている。
やはり「この世界に無駄なものはない」と振り返ることになった話でした。